商標権の更新
商標権の更新時期は、ブランド戦略を見直す絶好の機会です
登録商標はブランド構築の土台となるものです。この登録商標をまもる商標権の存続期間は基本的に10年間(5年毎の分割納付も可能)です。長期間の使用によって積み上げられた業務上の信用が登録商標に化体(かたい)していくため、多くの商標権は10年を超えて継続的に維持されます。
登録日から10年目となる存続期間満了日が視野に入ってくると、更新登録の必要性を検討すべき時期となります。
主な対応としては、以下の3つの選択肢が考えられます。
1.現状のまま更新登録を行う
2.事業内容の変化に合わせて見直しを行い、必要に応じて新たな商標登録を行う
3.更新せず、商標権を自然消滅させる
ここでよく直面するのが、「当初の登録内容」と「現在(または将来)の事業内容」との間にズレが生じているケースです。
このズレを許容できない場合は、新たな商標権の取得を検討すべきです。しかし一方で、指定商品(役務)の関連性を詳細に分析してみると、「現在の商標権でも十分に防御的効果が機能しており、そのまま維持するのも一案である」という結論に至ることも少なくありません。
更新すべきか、新しく取り直すべきか。この判断には、個別の事例に即した深い分析が必要です。もし更新の判断に迷いが生じた際は、貴社の経営事情を深く理解している専門家へ相談されることをお勧めいたします。